お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「し、仕事しなきゃ!」
わざとらしく声を出してパソコンを操作する。その時、スマートフォンがメッセージを受信した。
(ん?)
『今日の昼、知紗と一緒にこっちに来てくれませんか? 新商品の意見を聞かせてほしいんです』
化粧品部門の研究員――天崎かおりからのメッセージに、そういえば露口も新商品の話をしていたなと昨日の記憶が蘇る。
「ねぇ、天崎さんが新商品のテストをしてほしいんだって。お昼に一緒に行かない?」
所長に聞こえないように声をひそめて、知紗にメッセージアプリの画面を見せた。
「行きたい! あ、でもそれだとメイクをすることになるけどいいの?」
「クレンジングと洗顔までしっかりすれば大丈夫でしょ。じゃあ、OKで返事しちゃうね」
(うちの会社の化粧品ってどれも使い心地がよくて好きなのよね。社長にはもう試しましたって言って断る口実にもなるし、ちょうど良かったかも)
瑞希はほくそ笑みながら、天崎に返信した。
わざとらしく声を出してパソコンを操作する。その時、スマートフォンがメッセージを受信した。
(ん?)
『今日の昼、知紗と一緒にこっちに来てくれませんか? 新商品の意見を聞かせてほしいんです』
化粧品部門の研究員――天崎かおりからのメッセージに、そういえば露口も新商品の話をしていたなと昨日の記憶が蘇る。
「ねぇ、天崎さんが新商品のテストをしてほしいんだって。お昼に一緒に行かない?」
所長に聞こえないように声をひそめて、知紗にメッセージアプリの画面を見せた。
「行きたい! あ、でもそれだとメイクをすることになるけどいいの?」
「クレンジングと洗顔までしっかりすれば大丈夫でしょ。じゃあ、OKで返事しちゃうね」
(うちの会社の化粧品ってどれも使い心地がよくて好きなのよね。社長にはもう試しましたって言って断る口実にもなるし、ちょうど良かったかも)
瑞希はほくそ笑みながら、天崎に返信した。