お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「さて、原田さん。こっちを向いてください」
「い、いやです!」
「なぜですか? プレゼントしたら使った貴方を見せてくれると言ったじゃないですか」
「私は見せるとは言ってません!」
机にしがみついて、無理矢理振り向かせようとしてくる露口に抵抗する。すると、彼のほうが観念したのか、瑞希の髪を梳かしはじめた。
(ん?)
何を……と思っているうちにカールアイロンのスイッチを入れ直し、瑞希の髪を勝手に巻きはじめた。
(ちょっ、え? 何?)
「社長? 何して……」
「振り向きたくないなら、原田さんが振り向きたくなるまでこうして待っているので気にしないでください。せっかくですし、俺がヘアセットをしてあげます」
激しく動揺している瑞希をよそに露口は嬉々として瑞希の髪をカールアイロンで挟み、毛先から中間部分にかけて巻き上げていった。
「でも早く振り向いてくれないと強く巻きすぎてしまうかもしれません。縦ロールになってもいいなら別に構いませんが……」
「え……やめてください」
脅し方が独特すぎて、なんと返したらいいか分からない。混乱しすぎて気が遠くなりそうだ。
「い、いやです!」
「なぜですか? プレゼントしたら使った貴方を見せてくれると言ったじゃないですか」
「私は見せるとは言ってません!」
机にしがみついて、無理矢理振り向かせようとしてくる露口に抵抗する。すると、彼のほうが観念したのか、瑞希の髪を梳かしはじめた。
(ん?)
何を……と思っているうちにカールアイロンのスイッチを入れ直し、瑞希の髪を勝手に巻きはじめた。
(ちょっ、え? 何?)
「社長? 何して……」
「振り向きたくないなら、原田さんが振り向きたくなるまでこうして待っているので気にしないでください。せっかくですし、俺がヘアセットをしてあげます」
激しく動揺している瑞希をよそに露口は嬉々として瑞希の髪をカールアイロンで挟み、毛先から中間部分にかけて巻き上げていった。
「でも早く振り向いてくれないと強く巻きすぎてしまうかもしれません。縦ロールになってもいいなら別に構いませんが……」
「え……やめてください」
脅し方が独特すぎて、なんと返したらいいか分からない。混乱しすぎて気が遠くなりそうだ。