お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
「このままじゃ緊張で死んじゃいそう……。そもそも体からスタートさせるのが悪いのよ。そういうのはお互いをもっと知ってから……」
「体から? いいえ、違います。俺たちは見合いをし結婚を前提に付き合っている正式な婚約者です」
「康弘さん!?」
上半身裸で部屋に入ってきて瑞希の独り言に答える康弘に飛び上がる。瑞希がベッドの上をずりずりと後退すると、彼はベッドに腰かけ咎めるように見てきた。そんな彼の強い視線に心臓が落ち着かない。
「ちょ、ちょっと……服を着てください。目のやり場に困ります」
「見合いの日から今日に至るまで挨拶を交わし色々な話をしたことを忘れたとは言わせません。俺は充分なくらい瑞希さんを見てきたつもりです。……貴方は、今日の昼に俺とした話を覚えていないんですか?」
「もちろん覚えています……」
瑞希の言葉を無視し畳み掛けてくる彼に慌てて首を横に振ると、康弘の手が伸びてきて瑞希の手に重なった。不安げに彼を見ると、ゆっくりと顔が近づいてくる。
「……っ」
身構えた瞬間、康弘が瑞希の唇を食んだ。逃がさないとばかりにベッドに押し倒し、上からのし掛かってくる彼に体が強張る。すると、瑞希の心中を察したのか、康弘が唇を少し離してくれた。
「体から? いいえ、違います。俺たちは見合いをし結婚を前提に付き合っている正式な婚約者です」
「康弘さん!?」
上半身裸で部屋に入ってきて瑞希の独り言に答える康弘に飛び上がる。瑞希がベッドの上をずりずりと後退すると、彼はベッドに腰かけ咎めるように見てきた。そんな彼の強い視線に心臓が落ち着かない。
「ちょ、ちょっと……服を着てください。目のやり場に困ります」
「見合いの日から今日に至るまで挨拶を交わし色々な話をしたことを忘れたとは言わせません。俺は充分なくらい瑞希さんを見てきたつもりです。……貴方は、今日の昼に俺とした話を覚えていないんですか?」
「もちろん覚えています……」
瑞希の言葉を無視し畳み掛けてくる彼に慌てて首を横に振ると、康弘の手が伸びてきて瑞希の手に重なった。不安げに彼を見ると、ゆっくりと顔が近づいてくる。
「……っ」
身構えた瞬間、康弘が瑞希の唇を食んだ。逃がさないとばかりにベッドに押し倒し、上からのし掛かってくる彼に体が強張る。すると、瑞希の心中を察したのか、康弘が唇を少し離してくれた。