お見合いから始まる冷徹社長からの甘い執愛 〜政略結婚なのに毎日熱烈に追いかけられてます〜
***
「瑞希……」
「ん……康弘さん?」
寝ぼけ眼を擦りながら瞼を開けると、康弘が瑞希の顔を見ていた。寝顔を見られていたのかと思い羞恥心から目を伏せると、彼は瑞希の顎を掴んで視線を合わせてきた。
「瑞希、こっちを向いて」
「康弘さん……」
「今日、俺のことを大好きだと言ってくれて嬉しかったんです。だから……もう一度言ってくれませんか?」
色気たっぷりの表情で見つめてくる康弘に、瑞希は顔を真っ赤に染めて俯いた。
(改めて言われると告白したみたいで恥ずかしい)
ちらっと康弘を見ると彼の切望する目とかち合って、瑞希は観念した。
「す、好きです。私……安東先輩に恐怖を感じてからずっと、康弘さんに会いたいばかり考えていました。それは今もです。今も康弘さんで頭の中がいっぱいなんです。きっと好きになっちゃったんだと思います……」
「嬉しい。俺も好きです。ああ、瑞希。もう二度と離さない」
とても幸せそうに笑った康弘に、噛みつくように唇を奪われる。口の中に入ってきた舌が瑞希の舌を搦めとり吸う。彼の首に手を回して貪るようにキスを交わすと、康弘が瑞希の胸に触れた。
「瑞希……愛している」
「あっ、駄目……ここ病院なのに……」
やんわりと彼を制しようとしたが、瑞希は康弘のキスですっかりとろけていて、上手に抵抗ができなかった。触れ合うだけで心が悦び、止めようとしても今さら止まれそうになかった。
康弘はそれが分かっているのか瑞希の首筋から鎖骨にかけて舌を這わし、時に吸いつき赤い痕を散らした。そして性急な手つきで入院着の合わせを左右に広げ、ブラを押し上げてまろび出た乳房を揉む。彼の手で淫靡に形を変える自分の胸にごくりと息を呑んだ時、胸の頂に彼の舌が触れた。
「あっ!」
先端を口に含まれ、いやらしい水音を立てて吸われる。瑞希は彼の髪をくしゃっと掴んだ。
「あっ、ああ……やすひろ、さっ……」
「瑞希、愛している。瑞希が欲しい」
「で、でも病院なのに……や、康弘さん、私……」
私も抱いてほしいと手を伸ばした途端、その手が虚しく宙を掻いた。
(あ、あれ?)
「瑞希……」
「ん……康弘さん?」
寝ぼけ眼を擦りながら瞼を開けると、康弘が瑞希の顔を見ていた。寝顔を見られていたのかと思い羞恥心から目を伏せると、彼は瑞希の顎を掴んで視線を合わせてきた。
「瑞希、こっちを向いて」
「康弘さん……」
「今日、俺のことを大好きだと言ってくれて嬉しかったんです。だから……もう一度言ってくれませんか?」
色気たっぷりの表情で見つめてくる康弘に、瑞希は顔を真っ赤に染めて俯いた。
(改めて言われると告白したみたいで恥ずかしい)
ちらっと康弘を見ると彼の切望する目とかち合って、瑞希は観念した。
「す、好きです。私……安東先輩に恐怖を感じてからずっと、康弘さんに会いたいばかり考えていました。それは今もです。今も康弘さんで頭の中がいっぱいなんです。きっと好きになっちゃったんだと思います……」
「嬉しい。俺も好きです。ああ、瑞希。もう二度と離さない」
とても幸せそうに笑った康弘に、噛みつくように唇を奪われる。口の中に入ってきた舌が瑞希の舌を搦めとり吸う。彼の首に手を回して貪るようにキスを交わすと、康弘が瑞希の胸に触れた。
「瑞希……愛している」
「あっ、駄目……ここ病院なのに……」
やんわりと彼を制しようとしたが、瑞希は康弘のキスですっかりとろけていて、上手に抵抗ができなかった。触れ合うだけで心が悦び、止めようとしても今さら止まれそうになかった。
康弘はそれが分かっているのか瑞希の首筋から鎖骨にかけて舌を這わし、時に吸いつき赤い痕を散らした。そして性急な手つきで入院着の合わせを左右に広げ、ブラを押し上げてまろび出た乳房を揉む。彼の手で淫靡に形を変える自分の胸にごくりと息を呑んだ時、胸の頂に彼の舌が触れた。
「あっ!」
先端を口に含まれ、いやらしい水音を立てて吸われる。瑞希は彼の髪をくしゃっと掴んだ。
「あっ、ああ……やすひろ、さっ……」
「瑞希、愛している。瑞希が欲しい」
「で、でも病院なのに……や、康弘さん、私……」
私も抱いてほしいと手を伸ばした途端、その手が虚しく宙を掻いた。
(あ、あれ?)