大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
衝撃の事実(隆文視点)
「え? 祖母が?」
「はい、会長がお見えになっております。花秋先生が持ち込んだ薬について話があるそうです」
(報告なら書類で上げているんだが……)
秘書から祖母の訪問を知った隆文は眉をひそめたが、何か不可解な点があったんだろうと考え、応接室へ向かった。でもその道中で大きな溜息が漏れ出る。
(篠原より早く薬をつくるとか息巻いたけど、忙しすぎて全然侑奈に会えていないんだよな)
もう一ヵ月になる。研究員たちと研究所のほうに詰めているので、横浜のマンションに寝に帰ることが多くなり、最近では実家のほうに顔を出せていない。恒例となっている週末のお泊まりも中止続きだ。
正直なところ、まいっている。このままだと侑奈欠乏症でどうにかなりそうだ。
(ばあさん、侑奈連れてきてくれないかな。ははっ、そういうわけにはいかないか……)
「はい、会長がお見えになっております。花秋先生が持ち込んだ薬について話があるそうです」
(報告なら書類で上げているんだが……)
秘書から祖母の訪問を知った隆文は眉をひそめたが、何か不可解な点があったんだろうと考え、応接室へ向かった。でもその道中で大きな溜息が漏れ出る。
(篠原より早く薬をつくるとか息巻いたけど、忙しすぎて全然侑奈に会えていないんだよな)
もう一ヵ月になる。研究員たちと研究所のほうに詰めているので、横浜のマンションに寝に帰ることが多くなり、最近では実家のほうに顔を出せていない。恒例となっている週末のお泊まりも中止続きだ。
正直なところ、まいっている。このままだと侑奈欠乏症でどうにかなりそうだ。
(ばあさん、侑奈連れてきてくれないかな。ははっ、そういうわけにはいかないか……)