大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「侑奈は何もしなくていい。しばらくは屋敷から一歩も出るな。外出禁止だ」
「え……でも……」
「本当なら今回の罰として一生屋敷の奥に閉じ込めてもいいんだぞ」
「な、なら……四條邸じゃなくて横浜のマンションがいいです。あそこなら今より会えますよね? もう一ヵ月も会えないなんて嫌なんです」
「分かった。なら、俺がいない昼間は見張りとして数人のメイドに交代で来てもらう。それならいいよ」
「はい!」
隆文の譲歩に侑奈は一も二もなく頷いた。
彼は見張りなんて言っているが、侑奈が日中退屈しないように配慮してくれたのだと思う。
侑奈が喜んでいると、隆文が仕方ないなと溜息をついて侑奈の髪をぐしゃぐしゃと撫でた。
「無事に話し合いが終わったことを祖母に伝えてくるから、ここで待ってて。報告終わったらマンションのほうに俺が送るから」
「はい!」
「分かってると思うけど、勝手に動き回るなよ。無断でうろついたら今度こそ永久外出禁止にするからな」
「もちろん分かっています。えっと……それじゃ、先にお手洗いに行ってもいいですか?」
隆文にぐしゃぐしゃにされた髪を手櫛で整えながらそうお願いした途端、隆文がジト目で見てくる。
「だ、だって、万一玲子さんとの話し合いが長引いてトイレに行きたくなったら困るから……。無断でこの部屋を出たらいけないんでしょう?」
言い訳をすると、隆文が大仰な溜息をつく。そして内線で森岡を呼び出してくれた。
「は? 今手が離せない?」
だが彼女は研究所のほうに行ってしまったらしく、断られたらしい。舌打ちしながら電話を切る隆文を凝視する。
「え……でも……」
「本当なら今回の罰として一生屋敷の奥に閉じ込めてもいいんだぞ」
「な、なら……四條邸じゃなくて横浜のマンションがいいです。あそこなら今より会えますよね? もう一ヵ月も会えないなんて嫌なんです」
「分かった。なら、俺がいない昼間は見張りとして数人のメイドに交代で来てもらう。それならいいよ」
「はい!」
隆文の譲歩に侑奈は一も二もなく頷いた。
彼は見張りなんて言っているが、侑奈が日中退屈しないように配慮してくれたのだと思う。
侑奈が喜んでいると、隆文が仕方ないなと溜息をついて侑奈の髪をぐしゃぐしゃと撫でた。
「無事に話し合いが終わったことを祖母に伝えてくるから、ここで待ってて。報告終わったらマンションのほうに俺が送るから」
「はい!」
「分かってると思うけど、勝手に動き回るなよ。無断でうろついたら今度こそ永久外出禁止にするからな」
「もちろん分かっています。えっと……それじゃ、先にお手洗いに行ってもいいですか?」
隆文にぐしゃぐしゃにされた髪を手櫛で整えながらそうお願いした途端、隆文がジト目で見てくる。
「だ、だって、万一玲子さんとの話し合いが長引いてトイレに行きたくなったら困るから……。無断でこの部屋を出たらいけないんでしょう?」
言い訳をすると、隆文が大仰な溜息をつく。そして内線で森岡を呼び出してくれた。
「は? 今手が離せない?」
だが彼女は研究所のほうに行ってしまったらしく、断られたらしい。舌打ちしながら電話を切る隆文を凝視する。