大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「おじさまったらひどいわ。隆文、私話し合いに行くから離して」
「落ち着け。侑奈がそう言うと思って、俺とばあさんで、ちゃんと父さんを説得しといたから」
「本当?」
「ああ、だから今はまだ絶対安静だ。勝手にベッドからおりるな」
(良かった……玲子さんが味方についてくれるなら大丈夫ね)
ホッと胸を撫で下ろしてベッドに戻る。
パーティーまではあと一ヵ月くらいあるし、体調や顔の腫れについては心配ないだろう。
「大人しくしています」
「マジで頼むよ。もうあんな思いは御免だ」
ベッドに腰掛けて首筋にすり寄ってくる隆文の髪に触れる。
「たくさん泣かせてしまってごめんなさい……これじゃ昔とあべこべだわ」
そう言ってぎゅうっと抱きついて隆文の頭を何度も撫でると、彼が目を閉じた。そしてぐりぐりと頬ずりをしてくる。
「ちょっと、隆文……! くすぐったいです」
「別に侑奈になら泣かされてもいいけど、今回みたいなのは嫌かな」
「はい……ごめんなさい」
「もう謝らなくていい」
そう言って隆文は侑奈を抱きすくめベッドに寝転がった。そのまましばらく沈黙が続く。ちらりと隆文を見ても、彼は目を閉じたままジッとしている。
「落ち着け。侑奈がそう言うと思って、俺とばあさんで、ちゃんと父さんを説得しといたから」
「本当?」
「ああ、だから今はまだ絶対安静だ。勝手にベッドからおりるな」
(良かった……玲子さんが味方についてくれるなら大丈夫ね)
ホッと胸を撫で下ろしてベッドに戻る。
パーティーまではあと一ヵ月くらいあるし、体調や顔の腫れについては心配ないだろう。
「大人しくしています」
「マジで頼むよ。もうあんな思いは御免だ」
ベッドに腰掛けて首筋にすり寄ってくる隆文の髪に触れる。
「たくさん泣かせてしまってごめんなさい……これじゃ昔とあべこべだわ」
そう言ってぎゅうっと抱きついて隆文の頭を何度も撫でると、彼が目を閉じた。そしてぐりぐりと頬ずりをしてくる。
「ちょっと、隆文……! くすぐったいです」
「別に侑奈になら泣かされてもいいけど、今回みたいなのは嫌かな」
「はい……ごめんなさい」
「もう謝らなくていい」
そう言って隆文は侑奈を抱きすくめベッドに寝転がった。そのまましばらく沈黙が続く。ちらりと隆文を見ても、彼は目を閉じたままジッとしている。