大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「自分からお仕置きをねだるはしたない私は嫌ですか?」
「嫌じゃないよ。むしろ最高。大好きだよ、侑奈」
「私も大好きです」

 次は彼から唇を合わせてきた。そしてしばらく触れるだけのキスに興じる。彼は侑奈の顔が腫れていることや口の中が切れていることを考慮して、決して舌を入れてこない。その優しさが嬉しかった。

 本当はベッドの中の意地悪な隆文も大好きだ。でも悔しいから絶対に言ってあげない。

「愛してる」
「私も愛しています」

 隆文がくれる愛情は甘美な毒だ。ゆっくり侑奈の中に染み込んでいって雁字搦めにする。唯一侑奈が囚われる甘い毒。

 これからもこの優しくて意地悪で温かい。けれど、弱いところもある隆文の腕の中で生きていきたい。

(隆文、愛しています。もう二度と離さないで)
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