大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
 隆文はその想いに衝き動かされるように、侑奈の柔らかな唇を吸い上げ、やや強引に舌を差し込んだ。逃げようとする舌を捕まえ、自分のそれを重ねて擦り合わせる。

「ひぅ……ん、待っ」

 制止の声を上げつつも、侑奈は逃げない。その事実が、隆文をさらに興奮させた。キッチンの床に侑奈を押し倒し、覆い被さって唇を吸う。体に当たる彼女の柔らかな肢体が、隆文の劣情により一層火をつけた。

「やっ……た、隆文、それやだっ」

 飢えた瞳で侑奈を見つめ、スカートの中に手を入れ太ももを撫で上げる。瞬間、彼女から小さく悲鳴が上がった。

(……っ)

 駄目だ。このままでは怖がらせてしまう。
 はじめてはちゃんとお風呂に入れてやって、ベッドで丁寧に愛してやりたい。そうは思うのに、頭の中は今すぐ彼女を欲望のままに犯したいという劣情でいっぱいだった。

「侑奈、ごめん。今はこれ以上しないから、もう少しだけキスさせて」
「ほ、ほんとう?」

 隆文は侑奈の震える体を抱き締めながら、もう一度深く口づけて、ゆっくりと唇を離した。

 髪に手を差し入れて、後頭部を押さえる。そして涙の滲む彼女の瞼にキスを落とした。

「うん。でも今夜、侑奈を抱きたい」
「えっ!?」

 そう言った途端、侑奈は顔を真っ赤に染めて分かりやすく困惑した表情を浮かべた。
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