大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「きゃあ! 素敵じゃないの。隆文さまのためにも、是非ともこの恋を成就させてあげなきゃ」
「そうよ。私たちが協力するから、花秋さんも坊ちゃんを好きになるように頑張ってちょうだい」
「は、はい……」
(隆文ったら、昔から私のこと好きって隠してなかったの……? いつから?)
他者の口から、隆文の気持ちを知らされて真っ赤になってしまう。侑奈が照れ気味に俯くと、中里が侑奈の手を握ってきた。
「応援してるから、もし隆文さまに不満があったりしたら、怒る前に先に私たちに相談してね。私たちここ長いから、花秋さんより隆文さまのこと詳しいわよ」
「ありがとうございます」
「ううん、いいのよ。私たちも知らない人が若奥様として嫁いでくるより、花秋さんがなってくれたほうがいいもの」
「皆さん……」
皆の言葉に胸にあたたかいものが広がっていく。
侑奈がふにゃっと笑うと、皆がよしよしと頭を撫でてくれた。
「ありがとうございます。もしそうなっても変わらず仲良くしてくださいね」
「もちろんよ」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、侑奈は破顔した。そのとき、「その話、詳しく聞きたいわね」と玲子が間に入ってくる。突然現れた彼女に、その場にいた皆がギョッとした。
「れ、玲子さま……!」
「あら、やだ。そんな顔しないで、私も混ぜてちょうだい」
皆がざっと壁際によって頭を下げる。
侑奈がオロオロすると、玲子が口元に手を当てて朗らかに笑った。
「そうよ。私たちが協力するから、花秋さんも坊ちゃんを好きになるように頑張ってちょうだい」
「は、はい……」
(隆文ったら、昔から私のこと好きって隠してなかったの……? いつから?)
他者の口から、隆文の気持ちを知らされて真っ赤になってしまう。侑奈が照れ気味に俯くと、中里が侑奈の手を握ってきた。
「応援してるから、もし隆文さまに不満があったりしたら、怒る前に先に私たちに相談してね。私たちここ長いから、花秋さんより隆文さまのこと詳しいわよ」
「ありがとうございます」
「ううん、いいのよ。私たちも知らない人が若奥様として嫁いでくるより、花秋さんがなってくれたほうがいいもの」
「皆さん……」
皆の言葉に胸にあたたかいものが広がっていく。
侑奈がふにゃっと笑うと、皆がよしよしと頭を撫でてくれた。
「ありがとうございます。もしそうなっても変わらず仲良くしてくださいね」
「もちろんよ」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、侑奈は破顔した。そのとき、「その話、詳しく聞きたいわね」と玲子が間に入ってくる。突然現れた彼女に、その場にいた皆がギョッとした。
「れ、玲子さま……!」
「あら、やだ。そんな顔しないで、私も混ぜてちょうだい」
皆がざっと壁際によって頭を下げる。
侑奈がオロオロすると、玲子が口元に手を当てて朗らかに笑った。