大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「それだけじゃありませんよ。今は隆文のこと好きですし、恋愛感情についてよく分からなくても隆文とはこれからも一緒にいたいと思ってます。だ、だから、貴方とエッチしたんです」

 侑奈が顔を真っ赤に染めてそう言うと、隆文が「そうだな」と小さく笑う。

「もしかして怒ってますか? 私の伝え方が悪かったなら謝ります。ごめんなさい。私、恋愛に不慣れなせいか考えが足りなくて……」
「怒ってないよ。ただ……ちょっと嫉妬しただけ。ばあさんやメイドたち(みんな)にお膳立てしてもらって婚約とか少し情けないけど、せっかく侑奈がその気になってくれたんだ。いずれは俺のことを愛してるって言ってもらえるように頑張るよ」
「隆文……」

 ぎゅっと抱きしめて、よしよしと頭を撫でてくれる。侑奈も彼の背に手を回すと、膝に乗せられた。そのまま唇を奪われる。

「待って……食事中なのに、んんっ」

 顔を背けて逃げようとしても、口内に入り込んできた熱い舌が侑奈の舌を搦めとるせいで、逃げられなかった。

「た、たかふみ……やぁ……っ、んぅ」

 ぬめりを帯びた舌が唾液をすり合わせ、まるで飲めとでも言うかのように、舌のつけ根を舐る。よく分からないままゴクンと飲み込むと、褒めるように頬を撫でられた。

 触れ合っているところが熱い。そこからじんわりと熱が広がっていって、思考と体をとろけさせていく。

「んっ……ん、んんぅ」
「ごめん、もう少しだけ」

 キスの合間に囁かれて体にゾクゾクしたものが駆け巡る。そのとき彼の手がスカートの中に入ってきた。そしてあろうことか下着の中に手を入れたので、とうとう耐えきれず侑奈が目を開けると、彼はものすごく意地悪そうな顔で笑っていた。
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