大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
「……っ!」

 その瞬間、背筋に冷たいものが走る。本能的に逃げたほうがいいと悟って、侑奈が隆文の膝の上から逃げようとしたとき、腰にまわっている手がそれを制した。そしてそれと同時に、隆文が何かのスイッチを入れる。

「あ……っ!」

 下着の中で暴れまわる何かに侑奈が悲鳴じみた嬌声をあげると、隆文が下着の上からそれを指で押した。

「はぅっ!」
「実は侑奈にお土産を買ってきたんだ」
「やっ、待って! 何これっ、んんぅ、やぁ」
「遠隔操作ができるローターだよ」

 隆文はわけの分からないことを言いながら、侑奈にリモコンを見せてきた。

 花芽をこりこりと強弱をつけながら捏ねまわされるたびに腰がビクビクと跳ねる。

(やだ……なにこれ。こんなの知らない……)

「クリを吸うやつと悩んだんだけど、こっちのほうが初心者にはいいかなって思ったんだ。それに五種類の振動モードがあるから侑奈もきっと気にいるよ」
「気に、いるわけ……ないでしょ、っ」

 くつりと喉の奥で笑う隆文を、せめてもの抵抗とばかりに涙目で睨みつけた。だが、その瞬間振動がきつくなる。

「ひぅっ、あぁ……やだぁ」

(やだ、これ……イッちゃう……!)

 刺激が強すぎて耐えられない。隆文にしがみついて襲ってくる快感を我慢しようとしても、到底抗えなかった。


「やだ……ちょっと、待って……っぅ」
「いいよ」
「え……」

 もう限界だと感じて悲鳴を上げた途端、振動が緩やかになる。もう少しで解放されそうだった熱は行き場を失い、体がガクガクと震えた。

「たかふみ……?」

(どうして?)

 縋るように隆文を見ると、その唇が弧を描いた。

「まずは体から落とそうかなと俺なりに考えてみたんだ。侑奈、俺なしじゃ生きていけないようになろうな?」
「え……?」

(何? どういうこと……?)

 侑奈が回らない頭で隆文を見ていると、彼がまた振動を強くした。
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