大嫌いな幼馴染と婚約!?〜断ろうと思っていたのに彼の謝罪と溺愛に搦めとられました〜
 その瞬間、また大きな快感が侑奈を襲う。思わず体が大きく跳ねて、仰け反った首筋に隆文がきつく吸いついた。先ほど落ち着いたと思った絶頂の波がぶり返して、今度こそ呑み込まれてしまうと震える手で隆文のシャツを強く掴むと、彼がまたローターの振動を緩くする。

(やだ……また……)

 振動が弱まると、イキそうなのにイケない。だが、止めてくれないので緩やかな振動が花芽を苛み、完全に熱も引き切らないのだ。

「やだぁ……どうして、っ」

(確かに待ってとは言ったけど……こんなの……無理、もう体……変……)

 隆文は侑奈がイキそうになると振動を弱めた。そして体の熱が少し落ち着いたところで、また振動を強くする。それを繰り返されると、体に熱と疼きが蓄積されていって、頭も体もおかしくなりそうだった。


「やあぁ……もぅ無理、変なのっ……ごめんなさっ、もうやだぁ……どうして、こんなひどいことするのっ」

 侑奈は何度も泣きながらやめてと乞うた。もう顔は涙でグチャグチャだ。

 体に溜まった熱が放出先を求めているのに、解放させてもらえない。徐々に抵抗する気持ちは失せ、イカせてほしいという望みで頭の中がいっぱいになっていった。

 でも隆文は食べかけの夕食にクロッシュを被せ、愉快げに侑奈を見ているだけだ。
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