マイ スイート バニィ



──ドクン!



ちょっと、やばいかも。 



──ドクン!!!

バターン……!



「衣舞?……衣舞!?」



私、倒れちゃった……?



お母さんの声がどんどん遠くなっていく。



意識も……もう、頭が上手く回らないや……。



「あなた……!」

「あぁ……」 



最後に見えたのは、泣きそうになっているママ。

それから、覚悟を決めたような表情のパパだった。









どれほど時間が経ったのか、わからない。

重い瞼をゆっくりと開くと、目に涙を溜めたママの顔が飛び込んできた。



「衣舞!目が覚めたのね!」

「マ、マ……」



身体も自分のものじゃないみたいにずっしりとしている。

目に入るのは見慣れた景色。



ここは……私の部屋だ。

たしか私、倒れたんだよね……?



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