マイ スイート バニィ 〜男たちは、子うさぎが欲しい〜
「大賀くん、おはよ」
振り返ると、前髪の隙間から覗く鋭い瞳と視線がかち合う。
その瞬間、大賀くんはあからさまに嫌な顔をした。
「……はよ」
……ほんとこの人は、昨日から態度が悪い。
なんなの?私、何かした?
昨日出会ったばかりだし、嫌われるようなことをした覚えはない。
気になることといえば、大賀くんは私の匂いに敏感なこと。
それから、チョーカーが大切なものだってわかっていそうな発言。
なんとなく……私のことをバニィだって、気が付いていそうな気がするんだ。
だけど、瞳は薄いヘーゼルカラーだから、ナイトじゃなくて。
私のことを襲う気配はないから、ウルフでもない……はずだ。
……やっぱり、私の気にしすぎかな。
ただ単に、大賀くんは私が苦手なだけなのかな。
……それはそれで、なんか腹立つな。