【Quintet】
状況についていけない沙羅は、美女の豊満な胸元にむぎゅっと顔を押し付けられて苦しいような気持ちのいいような……。
何故、初対面の美女に抱き締められているのか。この状況を誰か説明して欲しい。
『花音! 俺の沙羅に抱き付くな』
『誰がお前のだ。でも花音、離れろ』
廊下に現れた星夜と海斗の不機嫌極まりない声が飛び交っても美女は沙羅を抱き締め続けている。
「うわぁー。星夜も海斗も女の私にもヤキモチ妬くのねぇ。かっこ悪ぅー」
『花音。海斗達とじゃれるのは後にしてまずは沙羅に挨拶』
冷静に場を治めて沙羅から花音を引き離す悠真はまるでやんちゃな子猫の首根っこを掴む飼い主?
はたまたサーカスの猛獣使い……?
「はぁーい。はじめまして沙羅ちゃん。高園兄弟のイトコの白木花音でーすっ!」
「イトコ……?」
「うん。年は悠兄のひとつ下で海斗のひとつ上の24歳。アロマセラピストの仕事してるんだよ。イギリスのアロマの学校に1年留学してて、昨日帰国したばかりなの」
にこりと微笑む花音はまさしく“綺麗なお姉さん”だった。
何故、初対面の美女に抱き締められているのか。この状況を誰か説明して欲しい。
『花音! 俺の沙羅に抱き付くな』
『誰がお前のだ。でも花音、離れろ』
廊下に現れた星夜と海斗の不機嫌極まりない声が飛び交っても美女は沙羅を抱き締め続けている。
「うわぁー。星夜も海斗も女の私にもヤキモチ妬くのねぇ。かっこ悪ぅー」
『花音。海斗達とじゃれるのは後にしてまずは沙羅に挨拶』
冷静に場を治めて沙羅から花音を引き離す悠真はまるでやんちゃな子猫の首根っこを掴む飼い主?
はたまたサーカスの猛獣使い……?
「はぁーい。はじめまして沙羅ちゃん。高園兄弟のイトコの白木花音でーすっ!」
「イトコ……?」
「うん。年は悠兄のひとつ下で海斗のひとつ上の24歳。アロマセラピストの仕事してるんだよ。イギリスのアロマの学校に1年留学してて、昨日帰国したばかりなの」
にこりと微笑む花音はまさしく“綺麗なお姉さん”だった。