【Quintet】
イケメンの悠真と海斗のイトコの花音もやはり美女、高園家の血筋は美形揃いだ。
『俺達がここに住んでるって誰に聞いた?』
「圭《けい》伯父さん。悠兄達に会いたいって言ったらあっさり教えてくれたよんっ」
『親父も口が軽い……』
項垂れる悠真の隣で花音は家の中を見回している。
「晴はー?」
『晴なら上に避難した』
花音の質問に答えたのは星夜だ。花音の登場で全員が玄関先に姿を見せたかと思えば、そういえば晴だけが現れていない。
「上? この家、最上階でしょ?」
『最上階だけ二階建なんだ。沙羅、花音を晴の部屋に案内してあげてくれるかな』
悠真に言われて沙羅は花音を連れて二階に繋がる階段を上がった。沙羅の後ろにいる花音は物珍しげに二階に並ぶ部屋を眺めている。
「へぇー! 悠兄達の部屋は上なんだぁ」
「はい。間違えないように皆の名前のプレートが扉にあって……。晴の部屋はあそこです」
二人は奥から二番目の晴の部屋に到着した。
「晴ー? 花音さん連れて来たよ……」
「晴ぅー! 出てきなさぁーいっ!」
控えめにノックをする沙羅とは裏腹に、花音は扉の前で沙羅も驚くほどの声量を披露した。
『俺達がここに住んでるって誰に聞いた?』
「圭《けい》伯父さん。悠兄達に会いたいって言ったらあっさり教えてくれたよんっ」
『親父も口が軽い……』
項垂れる悠真の隣で花音は家の中を見回している。
「晴はー?」
『晴なら上に避難した』
花音の質問に答えたのは星夜だ。花音の登場で全員が玄関先に姿を見せたかと思えば、そういえば晴だけが現れていない。
「上? この家、最上階でしょ?」
『最上階だけ二階建なんだ。沙羅、花音を晴の部屋に案内してあげてくれるかな』
悠真に言われて沙羅は花音を連れて二階に繋がる階段を上がった。沙羅の後ろにいる花音は物珍しげに二階に並ぶ部屋を眺めている。
「へぇー! 悠兄達の部屋は上なんだぁ」
「はい。間違えないように皆の名前のプレートが扉にあって……。晴の部屋はあそこです」
二人は奥から二番目の晴の部屋に到着した。
「晴ー? 花音さん連れて来たよ……」
「晴ぅー! 出てきなさぁーいっ!」
控えめにノックをする沙羅とは裏腹に、花音は扉の前で沙羅も驚くほどの声量を披露した。