【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?
10 甘い残り香
私はシャンデリア家に帰り、早々にお風呂に入って手足を伸ばし、ベッドに入った。
ベッドの枕元からは、レイゼン様の甘い残り香がした。
私はそれを吸い込むと、今度こそ深い眠りについたのだった。
そして、馬車の中で微かに見た不穏な夢は忘れて、日向ぼっこしている素敵な夢を見た。
隣には、髪の長い美貌の騎士が笑って居た。
私は彼と目を合わせ、煌めく笑顔で応えるのだった。
…セント…
私の愛しい人…
そう、目覚める間際に聞こえた。
しかし、目が覚めてしまうと、相変わらず夢は忘れてしまった。
今日はいよいよ、レイゼン様の城に荷物を運び入れる日だ。
えーと、ドレスと宝石と…
だが、レイゼン様は私をえらく甘やかし、"欲しい物は何でも買ってやるので、荷物は最小限に"と言われた。
そうはいっても、いつも使っている化粧品などは分からないだろう。
そう思い、侍女とカバンに用意した。
レイゼン様の馬車がやって来て、私の両親に挨拶すると、小切手を渡していた。
両親はその額を見て狂喜乱舞。
良い所に嫁いでくれた!と私を褒め称えた。
そして、笑顔の家族に見送られ、私はファフィット城へと向かったのだった。
「レイゼン様、私を甘やかし過ぎですわ。
両親にまで多額のお金を…」
「何故だ?
君が喜ぶと思ったのに…
それに、大した額では無いさ。
もっと…
甘やかしたいよ、君を…
キャメラ…」
そして、レイゼン様はそっと私の髪に口づけた。
ベッドの枕元からは、レイゼン様の甘い残り香がした。
私はそれを吸い込むと、今度こそ深い眠りについたのだった。
そして、馬車の中で微かに見た不穏な夢は忘れて、日向ぼっこしている素敵な夢を見た。
隣には、髪の長い美貌の騎士が笑って居た。
私は彼と目を合わせ、煌めく笑顔で応えるのだった。
…セント…
私の愛しい人…
そう、目覚める間際に聞こえた。
しかし、目が覚めてしまうと、相変わらず夢は忘れてしまった。
今日はいよいよ、レイゼン様の城に荷物を運び入れる日だ。
えーと、ドレスと宝石と…
だが、レイゼン様は私をえらく甘やかし、"欲しい物は何でも買ってやるので、荷物は最小限に"と言われた。
そうはいっても、いつも使っている化粧品などは分からないだろう。
そう思い、侍女とカバンに用意した。
レイゼン様の馬車がやって来て、私の両親に挨拶すると、小切手を渡していた。
両親はその額を見て狂喜乱舞。
良い所に嫁いでくれた!と私を褒め称えた。
そして、笑顔の家族に見送られ、私はファフィット城へと向かったのだった。
「レイゼン様、私を甘やかし過ぎですわ。
両親にまで多額のお金を…」
「何故だ?
君が喜ぶと思ったのに…
それに、大した額では無いさ。
もっと…
甘やかしたいよ、君を…
キャメラ…」
そして、レイゼン様はそっと私の髪に口づけた。