【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?

14 豪華な夕食

私は白と金で統一されたゴージャスなお風呂に入った。
ほんの少しの薔薇の香油を付けると、フォーマル目なワンピースに着替えてレイゼン様と夕食をとるべくダイニングホールに向かった。

長いテーブルの両端には、豪華な食事が並べられている。
ローストビーフやシチューに、サラダやスープ、柔らかそうなパンやパスタ達だ。
それに、大きなケーキまで用意してあった。

とても、1人で食べられない量だが、この頃の貴族社会では当たり前とも言える光景だった。
まぁ、でも、ウチの家でもここまでの料理は…

そう思いつつも、席に座り、食事を始めた。

レイゼン様は赤ワインばかりを飲み、食事に手をつけようとしない。
食べないのだろうか…?
こんなに美味しいのに…?

私が不思議そうに見ていると…

レイゼン様と目が合った。

「キャメラ…
君にそんなに見られては照れてしまうな…

どうも、俺は少食な方でな。
ゆっくり食べるから、君は気にせずに食べてくれ。」

レイゼン様はおっしゃった。

少食…
それでか…
確かに最初のデートの時のレストランでもあまり食べていなかったわ。

結局、レイゼン様はローストビーフだけをわずかに食べると、食事を終えたようだ。

「そう言えば、結婚式は3日後だな。」

レイゼン様が下げられる食器をよそに話し出した。

「え、えぇ…」

「何人かの友人が、結婚式までの3日の内にお祝いに来るようだ。」

レイゼン様。

「そうなのですね。
失礼の無いよう準備しておきますわ。」

私は答えたが…
レイゼン様のご友人…???
聞いた事が無いけれど…
ふと、不思議に思った。
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