【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?
第2章 冷酷騎士様と結婚

26 嫉みの結婚式

そんなこんな、色々な事件(?)や出来事がありながらも、私たちは無事に結婚式の日を迎えた。

私たちは王都サンドラのサンドゥーラ教会で式を挙げる事にした。

サンドゥーラ教会に着くと、私は教会の2階の部屋でウェディングドレスに着替えて、すこし厚めの化粧をした。

家族や学園時代からの友人が部屋に集まっていた。
みんなでシャンパンを開けて、ベッドやソファの上ではしゃいだ。

楽しかったが、私が廊下に出た時、ブライドメイド達が話して居た。

「レイゼン様もなんでキャメラが良いのかしら?」
「レイゼン様は冷たい美貌のみんなの憧れの人でしたのに…」
「どうせ、きっとすぐに飽きられて捨てられるわよ!」
「その時がレイゼン様に付け入るチャンスね!」

私はそれを聞いてよろけた。
なんて事だ。
せめて、学園時代の友人達はこの結婚を喜んでくれていると思って居た。
なのに…
妬み、僻みの塊だ…

「おっと、大丈夫かな?」

私がよろけたのを、背後から支える長身の人がいた。

「ゼ、ゼクス様…!」

「やぁ。
コサージュが決まらなくてね。
もう少し小さい物に替えてもらおうと思ってたら…」

ゼクス様の手には花のコサージュが持たれていた。

「あ、それでしたら…!」

「キャメラ姫…
今日は一段と美しいね…

あのお友達の言う事は信じない方が良いよ。
君は、レイゼンにこれ以上無いほど愛されている。
それを忘れないで。

どうか、僕の想いが無駄にならぬよう…」

ゼクス様はそう言うと、私の髪に口づけた。

え…?

僕の…想い…?

友人への熱い想いかしら???

私はゼクス様に小さめのコサージュを渡した。
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