【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?

27 魂のつがい

私は気持ちを切り替えて結婚式に臨んだ。

結婚式には、ここサンディー国の王族や有名貴族、また、隣国の王女であるローナ様の姿もあった。

これ以上ない豪華絢爛な結婚式に誰もが息を呑んだ。

そして、私は父とバージンロードを歩いた。

教会の前方で待つレイゼン様は真っ白なタキシードをお召しになり、素晴らしく素敵だったし、この方を夫とする事は誇らしい事だろうと思った。

だが、私の頭をキルラの顔がよぎった。

ハグもキスもしたことは、ある。(それ以上の関係は無いが)

一歩…
私はバージンロードを歩くのを立ち止まった。

「キャメラ…?」

レイゼン様が不思議そうな顔で見ている。

歩かなければ…
でも…

本当にこれで良いの?
私はまだ…

いいえ、これで良いんだわ!

私は再び歩き始めた。

私がレイゼン様の前に立ち、誓いの言葉を述べた。

そして、レイゼン様も。

「愛するキャメラ。
君が何度生まれ変わっても、俺は君を見つけ出し、何度でも求婚するだろう。
例え、髪の色が変わり、その瞳の色が変わっていようとも…
君の美しさは永久であり、また、俺の愛も永久なのだから…

もう、君を一生涯離さない。
俺の魂のつがいよ…」

レイゼン様の愛の言葉は独特であったが、その場の人々を感動させた。
そして、その真摯な愛の言葉は私の背中もまた押してくれた。

「ここに、レイゼン=ファフィットと、キャメラ=シャンデリアの結婚を認めます。
花婿は花嫁に誓いのキスを!」

神父様が言い、私は目を瞑った。
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