【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?

32 妙な事

「それってどういう事なの?ミア???」

私は尋ねた。

「え、えぇ、旦那様はいつも15時頃に目覚めて、早朝4時か5時頃に眠られるのです。
それがいつものルーティンでして…
それが、奥様がいらっしゃってからという物、8時には起きてご一緒に朝食を召し上がるでしょう?
いえ、奥様が悪いということでは…

ただ、かなり無理なさってるんじゃ無いかと…」

ミアは言いにくそうにそう言った。

知らなかったわ…
完全な夜型だったのね…

だけど、どうしてそんな生活に…?
元々夜型のお人なのかしら…?

そう言えば、このファフィット城に来てから、妙なことも多いわ…

1、レイゼン様はお昼に外に出られない。
2、生肉がお好きで、ほぼワインしか飲まない。
3、夜行性。
4、レイゼン様のそばに行くと不思議な気分になる事がある。

でも、"妙"というほどの事でも無いわよね…?

だけど、他にも妙な事があるような…?
それが何だか思い出せないけれど…

そんな事を思いながらも、私はレイゼン様を起こさないように自分の部屋に戻った。

夫婦となれば、寝る時には同室だが、貴族社会では普段は別々の部屋というのが一般的だった。

部屋に戻ると、レモン色のフレアのワンピースに着替えて、ほんの少し化粧をした。

うーん…
それにしても暇よね…

レイゼン様とは生活リズムが違っているみたいだし…
結婚して友達とも疎遠になったわ。

まぁ、あんな友達は友達とも言えないけれど…

あぁ、そう言えば…
ゼクス様が、秘密を知りたければ…
とか、言っていたっけ…?

私は少し悩んだけれど、レイゼン様が目覚めるまでに帰れば良いと思い、馬車でマフィーズ城に向かった。
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