冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?

4 不思議な気分

普通のご令嬢であれば、鼻血を出して倒れるかもしれない。
だが、私は以前からだが、この手の美形には免疫がある。
免疫と言っても、急に口づけなどされない限りは…だが…

何度か、ゼクス様という超美形に言い寄られた事があった。(理由は不明)
その時もみんなからは何故お付き合いしないのか!?と言われたが、相手は超有名な遊び人である。
それを取って、キルラを手放すという選択はその時の私には無かったし、何故みんながそんなにも騒ぐのかも、正直よくわからなかった。

私は顔にはあまり興味が無いのか、B専なのか?
特に美形の男の人というだけで、心を動かされる事は無かったのだ。

しかし、話を戻すと、レイゼン様には美貌+強力な色香があるようだ。
さすがの私も、少しその端正なお顔と優美な仕草に見惚れてしまった。

いかん、いかん。

このままでは相手の思う壺だ。

「ふむ…
俺に言い寄られてこれだけ正…いや、なびかないのも珍しいものだ…」

レイゼン様はそう言った。 

自分を美形だと自覚してる美形って、どうなの!?
私は心の中で突っ込んだ。

そして、その色香に惑わされないように食事を進め、ほんの少しのお酒を飲んだ。
会話も弾んだし、まぁ、楽しかった。

しかし、帰ろうとすると、妙な気分に襲われて、私は席から倒れていた。

「我が姫よ…
ずっとこの時を…」

そんな声が聞こえたか、聞こえてないか、私はふわりと抱き上げられた。
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