【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?

42 よく分からない…

「まぁまぁ、レイゼンにゼクスよ。
気持ちはわかるが、そう一気に喋ったってお姫さんが混乱するだけだろう。

まぁ、今日はここまでで。
また、お姫さんが聞きたい事があれば、集まればいい。」

バルド様がおっしゃった。

「そうだな。
キャメラ、一気には受け入れられないだろうが…
少しずつでも…」

レイゼン様。

「ふぅ…
これで、ローナも味方ならね…」

ゼクス様。

そうだ。
ローナ様は一体何者なのか?

今のゼクス様の発言で、カルム一族ではないならば…
バイオレント一族???

「ローナ様はカルムとバイオレントどちらなのですか?」

「彼女はどちらでも無いよ。
自らを、ニュートラル。
つまり、中立と名付けている。
僕たちカルムもバイオレントもローナを味方に引きずり込みたいはずだけどね。

ローナの目的は…」

「その辺でいいだろう。
キャメラは疲れている。」

レイゼン様。

「え、えぇ。
少し失礼しますわ。」

もう、この部屋に篭って2時間が経とうとしていた。
ヴァンパイアと人間の私の時間の感覚は大きく違うらしい。

私は部屋に戻りベッドに倒れ込んだ。

「ヴァンパイア…姫…
カル…ム…
バイオレント…

良く分からないわ。
どうしたら良いかも…」

そして、私はそのまま眠りについた。

♦︎

翌朝。

お風呂に入って、シャワーを浴びてダイニングホールに行くと、レイゼン様の姿があった。

「おはよう、キャメラ。」

「おはようございます。
私に牙を立てる事にしたのですか?」

つい、私は嫌味を返してしまった。

「君の意思に反する事は絶対にしない。
それよりも、今日は祭りに行かないか?」

レイゼン様はおっしゃる。
< 41 / 48 >

この作品をシェア

pagetop