【完結】冷酷なハズの騎士様が、何故か私を溺愛してきます…(´・∀・)?
8 ドレス選び
私はVIPルームに次々と持って来られるドレスを試着しなくてはならなかった。
「おい、何だこのドレスは?」
レイゼン様がお怒りのご様相で店主に言った。
「は?
何とおっしゃられましても…
最高級のディオンのドレスで御座いますが…」
店主は困ったようにそう言った。
そのドレスは背中が大きく開いていた。
「彼女の肌が見えすぎている。
彼女は娼婦では無いのだぞ?
その腕斬り落とされたいか?」
冷徹なまでに凄むレイゼン様を、私は慌てて止めに入った。
店主は口も聞けずに、固まっている。
「レイゼン様!
他のドレスを着てみますので!
お怒りをおおさめ下さい…!」
私は手を組んでお願いする。
「あぁ…
悪かった…
大切な人なので、ついカッとなった。
許せ、店主よ。
しかし、あぁ…
君の美しさはどんなドレスも覆い隠す事は出来ない。」
レイゼン様は私の頬に手を添えて熱っぽくそうおっしゃった。
そうだろうか…?
冷静に考えれば、私の容姿に関しては普通だと思う。
いや、確かに美しいと呼ばれる部類には入るかもしれない。
だが、絶世の、というほどでは無い。
レイゼン様はまるで、世界一の美女のように私を扱うのだ。
変な人…
その頃はそれくらいにしか思って居なかった。
私は腕や背中胸元をレースで覆われたフリルのお姫様ドレスを選び、レイゼン様も納得された。
「美しい。」
私の耳元で囁くレイゼン様。
「いえ、普通かと…」
「いいや、君の美しさはどんな日の夕日にも変えがたいだろう。」
そんな詩的なセリフでキザに褒められたので、赤面しながら呆れてしまった。
「おい、何だこのドレスは?」
レイゼン様がお怒りのご様相で店主に言った。
「は?
何とおっしゃられましても…
最高級のディオンのドレスで御座いますが…」
店主は困ったようにそう言った。
そのドレスは背中が大きく開いていた。
「彼女の肌が見えすぎている。
彼女は娼婦では無いのだぞ?
その腕斬り落とされたいか?」
冷徹なまでに凄むレイゼン様を、私は慌てて止めに入った。
店主は口も聞けずに、固まっている。
「レイゼン様!
他のドレスを着てみますので!
お怒りをおおさめ下さい…!」
私は手を組んでお願いする。
「あぁ…
悪かった…
大切な人なので、ついカッとなった。
許せ、店主よ。
しかし、あぁ…
君の美しさはどんなドレスも覆い隠す事は出来ない。」
レイゼン様は私の頬に手を添えて熱っぽくそうおっしゃった。
そうだろうか…?
冷静に考えれば、私の容姿に関しては普通だと思う。
いや、確かに美しいと呼ばれる部類には入るかもしれない。
だが、絶世の、というほどでは無い。
レイゼン様はまるで、世界一の美女のように私を扱うのだ。
変な人…
その頃はそれくらいにしか思って居なかった。
私は腕や背中胸元をレースで覆われたフリルのお姫様ドレスを選び、レイゼン様も納得された。
「美しい。」
私の耳元で囁くレイゼン様。
「いえ、普通かと…」
「いいや、君の美しさはどんな日の夕日にも変えがたいだろう。」
そんな詩的なセリフでキザに褒められたので、赤面しながら呆れてしまった。