恋愛なんてしない
「そっか。まあ無理すんなよ。」
「ありがとうございます。じゃあ、失礼します。」
営業部の部署を出て、自分のデスクに戻る。
全ての仕事を終わらせると定時になったのでその場で切り上げて会社を出る。
あぁ。何か今日は飲みたい気持ち。
会社近くの小さい居酒屋に入る。
「あら~!瑞希ちゃん久しぶりね!」
中に入ると女将さんが笑顔で迎えてくれる。
「何にする?」
「ん~、とりあえず生。中ジョッキね。」
「はいはい、ちょっと待っててね。」
キンキンに冷えたグラスに入っているビールを口に運ぶ。
「あぁ~。うまっ」
おつまみを出す女将さんがニコニコと笑っている。