恋愛なんてしない
会社に着き、前日残していた仕事を片付ける。
期限内に終わった仕事にホッと心を撫でおろす。
その後はいつも通りに仕事をこなしていく。
残業になることもなく、家路に着く。
次の日も、そのまた次の日も。同じような日常を過ごしていた。
特にこれと言ったこともなく、仕事をしていると。
「瑞希、今日19時集合だって。」
昼休み、食堂でごはんを食べていると香奈に声を掛けられる。
「今日?」
何のことを言っているか分からず頭に?マークを浮かべる私。
「ほら、合同懇親会という名の飲み会!」
「あー...。今日だったっけ...。」
「そうだよ~、忘れてたの?来ないとか言わないよね?」
香奈の言う、合同懇親会というのは本当に名ばかりでただの飲み会。
だけど少し大きめの規模で、広めのお店を貸し切って全部署が集まる半年に一度の飲み会だ。