恋愛なんてしない
2
揺れる
「そうだね。まぁやっぱりって感じもあるけど。」
「瑞希無理しないでね。帰る?」
心配したように私の顔を覗き込む香奈。
「ううん、大丈夫だよ。香奈もいるし。」
「うん、出来るだけ遠くで飲もう!」
香奈の後ろに続いて店内に入る。
すると、まさかの座席指定。
座席はくじ引きで決まるらしい。
「これで香奈と離れたら最悪なんだけど...。」
微妙な顔をする私に香奈も頷いている。
ところが。
「あれ?これって隣!?」
「やった!」
まさかの強運で隣同士の席を引き当てた。
2人で喜びながら席へ行くと...。
「え...。」