恋愛なんてしない

私の座るテーブルには光希と先ほどの後輩。

テーブルは4人席。

何この地獄絵図。


後輩は何も知らないと思うので、とりあえずそのまま席に着く。

光希は一瞬こちらを見て嫌そうな顔をする。

「香奈、私やっぱり帰ろうかな。」

香奈に言った瞬間

「―――えー、本日は忙しい中...」


幹事の挨拶が始まってしまった。

しまった、退席するタイミングを見失った。


仕方なく、乾杯まではいるかと腹を括る。

幹事の挨拶が終わり、乾杯をする。


周りにいた人たちとも軽く乾杯。

さて、そろそろ出ようかなと思った時。

「如月先輩、ずっとお話ししたかったんです~!」
< 45 / 61 >

この作品をシェア

pagetop