恋愛なんてしない
私の座るテーブルには光希と先ほどの後輩。
テーブルは4人席。
何この地獄絵図。
後輩は何も知らないと思うので、とりあえずそのまま席に着く。
光希は一瞬こちらを見て嫌そうな顔をする。
「香奈、私やっぱり帰ろうかな。」
香奈に言った瞬間
「―――えー、本日は忙しい中...」
幹事の挨拶が始まってしまった。
しまった、退席するタイミングを見失った。
仕方なく、乾杯まではいるかと腹を括る。
幹事の挨拶が終わり、乾杯をする。
周りにいた人たちとも軽く乾杯。
さて、そろそろ出ようかなと思った時。
「如月先輩、ずっとお話ししたかったんです~!」