恋愛なんてしない

私の家にタクシーが止まる。

すると...。


「あの~、すみません。次のお客様目的地○○でしたよね?」

タクシーの運転手さんが聞く。

「そうですけど。」

「大変申し訳ないのですが、調子が悪くて一旦会社に戻らなくてはならなくなってしまいました。代金は結構ですし、他のタクシーを呼ばせていただくのでここで少しお待ちいただけますか?」


タクシーの運転手さんが申し訳なさそうにそう話す。

「え?あぁ、大丈夫です。ここで降ります。タクシーも自分で呼ぶので早く帰ってお大事にしてください。」

先輩も私の家で降りることになった。

タクシーは走り去っていく。

「あの、先輩。」

「あ、如月帰っていいよ。俺適当にタクシー呼んでる間コンビニとかで時間潰すから。」

先輩はそのまま近くにあるコンビニの方へ行こうとする。


「いや、私もタクシー呼ぼうと思ってアプリ開いてるんですけど。多分週末ってこともあってタクシー全然捉まらないです。」

「え、まじ?」

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