恋愛なんてしない

「先輩もシャワー浴びますか?」

「いや、そこまでは申し訳ないしいいよ。」

「でも、最近暑いし汗かいて気持ち悪くないですか?私は気にしないので良ければどうぞ。」


すると一瞬悩んだ様子の先輩だったが

「じゃあ、申し訳ないけど借りようかな。」

バスルームに案内をして、軽く髪を乾かした後少しだけメイクもする。

部屋着で使っていたメンズサイズのTシャツとスエットがあったので、一応着替えとして置いておく。


「ごめん、着替えまで借りちゃって。ありがとう。」

「いえ、スーツだとか疲れてしまうかと思って。」

「これって...。」


先輩は難しそうな顔をしながら聞いている。

「あ、それは私のです。オーバーサイズで着るのが好きなので。」

「なるほど。」

おそらく光希のものだと思ったんだろうな。


先輩と話していると

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