恋愛なんてしない

翌日、会社に行って仕事をしていると香奈が話しかけてくる。


「瑞希、今日の夜暇だったらごはん行かない?」

「うん、暇だよ。行こう。」


しっかりとその日の仕事を終え、香奈と居酒屋へ向かう。


お互い週の始まりという事でソフトドリンクで乾杯をする。

ある程度話も盛り上がったところで香奈が話し出す。

「瑞希、その後大丈夫?」

「うん、土曜日ね、光希が家に来たの。」

「え、何しに!?」

香奈は心底驚いた様子で言う。


「なんか話があるって。でも、私は話す事なかったし、どうせ彼女と喧嘩でもしてめんどくさくなったんだなって思ったから。やり直したりすることはないってハッキリ言ったよ。」

「そっか、瑞希頑張ったね。」

そういう香奈は、私をよしよしと撫でてくれた。

「うん、たまたま相馬先輩もいてね。落ち着くまでいてくれたんだ。」

「相馬先輩?なんで?」
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