一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
complex:12
合宿最終日、練習を終えたのは夜の八時頃。

明日は県大会なので今日はお風呂に入って就寝。

「今日は何飲もうかなー!いちご牛乳?コーヒー牛乳?それともフルーツ牛乳?迷っちゃうなー!」

タオルをブンブン振り回しながら浴場に向かう葉ちゃんは笑顔。

昨日一日も特に変わった様子はなく、ファウルもミスも減っていて集中できていた。

「そんなに飲むとまた腹壊すぞ。お前腹強くないんだから。修学旅行の時ソフトクリーム食い過ぎてずっとお腹痛いって言ってたじゃねえか。」

久住君には浅丘君、言ったのかな。

「あれはあれ!俺牛乳で腹は壊したことないですー!」

「へえ、そんなに牛乳ん飲んでんのに、そんなにチビとか君も不憫だねえ。どこに栄養言ってんのかな。」

こ、この声は…

出た!

今日も嫌味絶好調、須崎学園のバスケ部!

しかも今日は三人もいる!

「あれ?お前、暴力久住じゃん!ひさしぶりー!俺のこと、覚えてる?お前にボコられたこと、忘れてないから!」
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