一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
ねっ、と久住君を見上げる葉ちゃん。

「まあ、お前昔からメンタル弱いところあるから…つうか弱気になってんなよ!俺が副キャプなんだから、心配することなんて何もねえよ!」

久住君が顔を少し赤くしていった。

「…うん、そうだな。」


ねえ、浅丘君。

良かったね。

あたし、このバスケ部のマネージャーができて、本当に良かったよ。

あたしも精一杯、マネージャーとして、そしてか、彼女として、あなたを支えたい。

だから、辛い時は言ってね。

何もできないことのほうが多いかもしれない。

だけどあたしに話すだけで、少しでも苦痛が取り除けるなら、なんてだいそれたこと思っちゃってます。

「一ノ瀬、ありがとな!」

その笑顔が、大好きだから。

真兄最後の引退試合、最高の思い出になりました。
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