一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
今日の応援の時とは同一人物とは思えないほどのまれに見る真剣モードりっちゃんだ。
「…なんだよ、帰ってきて早々それかよ。」
真兄ウンザリしたようにため息をついた。
「就職するって何でだよ!」
「就職するのがいけないことなのか?」
「別に、そういうわけじゃ…でもなんで俺に先に言わなかったんだよ!」
りっちゃん、怒ってる。
「俺は優と違って、大学に行ってまでやりたいこととかねえし、だったら働くのが一番いいだろ。」
真兄がため息をついた。
「やりたいことがない?…本当なのか?」
りっちゃんがさっきとは違う、落ち着いた声で言った。
「そうだよ、やりたいことないのに高い授業料払う必要もねえだろ。」
「…バスケがしたいんじゃないのか?」
りっちゃんの言葉に真兄がハッとしたように顔をあげた。
バスケはずっと真兄が続けてきたこと。
誰よりもバスケが大好きなこと、家族はみんな知っている。
「…なんだよ、帰ってきて早々それかよ。」
真兄ウンザリしたようにため息をついた。
「就職するって何でだよ!」
「就職するのがいけないことなのか?」
「別に、そういうわけじゃ…でもなんで俺に先に言わなかったんだよ!」
りっちゃん、怒ってる。
「俺は優と違って、大学に行ってまでやりたいこととかねえし、だったら働くのが一番いいだろ。」
真兄がため息をついた。
「やりたいことがない?…本当なのか?」
りっちゃんがさっきとは違う、落ち着いた声で言った。
「そうだよ、やりたいことないのに高い授業料払う必要もねえだろ。」
「…バスケがしたいんじゃないのか?」
りっちゃんの言葉に真兄がハッとしたように顔をあげた。
バスケはずっと真兄が続けてきたこと。
誰よりもバスケが大好きなこと、家族はみんな知っている。