一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
「じゃあお茶持ってくるけえ、三人で話しとき。みんな同い年なんじゃけえなかようしいよ。」

そういうとおばあちゃんは台所に消えていった。

「あたし手伝うよ!」

「ええけえ、今日はお客さんでおり。」

でもいいのかな?

腰、痛いんじゃないのかな。

ちゃぶ台を前に、三人とも何故か正座。

玲はコミュニケーションを取るってことを知らないから、こんな沈黙、なんとも思ってないみたい。

けど、あたしには重すぎる!

なんか話して!

「自己紹介しようや!俺は天川海司!高2。」

海司君っていうのか。

「あたしは一ノ瀬愛です、高2だよ。」

そして続いて…

「…」

続きなさいよ!

ちゃぶ台の下で玲の足をつついた。

すると玲はめんどくさそうにため息をついて。

「…一ノ瀬玲。高2。」

なんて愛想のない…

みんなビックリだわ。

「へえ、双子なん?あんまり似てないな!」
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