一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
そんな二人のやりとりに、あたしとはるひちゃんは顔を見合わせて笑った。

そのあと、ご飯を食べて部屋に戻るともうすでに八時半。

なんだか一日があっという間に終わっていく。

ケータイには大量のメール。

うん、もちろん誰からかはわかるよね。

「愛ちゃん、浅丘君からのメール?」

「ううん、保護者からの。」

どうせ玲にも同じだけメール送ってるんだろうな。

玲は全く返信してあげなさそうだから、あたしが一通くらい返してあげないとりっちゃん、泣いちゃう。

ピンポーン

チャイムが鳴り、はるひちゃんが確認するとそこにいたのはほのちゃんたち。

「温泉行こうよ!」

そう、ここの宿の目玉は広い温泉、そして露天風呂!

全クラスの女子が自由に出入りしてもいいくらいの広さ。

「うん!行こう!」

荷物を持って、外へ出る。

ほのちゃんのほかに芽衣ちゃんと、あともう一人女の子。

この子がこの前言っていた子かな?
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