一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
玲ってば本当冷たい!

「それよりさ!愛ちゃんも聡太といっぱい話さないと!今は愛奈いないし、たくさんイチャイチャしないと!」

葉ちゃんってば、声が大きい!

「じゃっ、ごゆっくり!」

葉ちゃんは浅丘君の腕をぐいっと引っ張り、あたしの隣に連れてくると自分はさっさと芽衣ちゃんとはるひちゃんの方へ行ってしまった。

「小樽のオルゴール博物館って、どんなのがあるんだろうね。」

「俺も行ったことないから、楽しみ。小さくて手頃な値段のものがあれば恵海に買って帰りたいんだ。」

恵海ちゃん、きっと喜ぶだろうな…

お土産にオルゴール、浅丘君はなんて優しいお兄ちゃんなんだろう。

どっかの悪魔とは大違い。

「明日の夜は展望台にも登れるんだよね。」

「晴れたら夜景が綺麗に見えるよね、晴れればいいな。」

浅丘君と夜景…

なんてロマンチックなんだろう。

「にしてもだいぶ大人数の班になっちゃったね。」
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