一ノ瀬さん家の家庭事情。®️
「で、愛は？聡太と思う存分イチャイチャできた？」

イチャイチャなんて！

でも、また少し近づけたかな？

あたしがそう思ってるだけかもしれないけど。

「楽しかったよ、ありがとう、ほのちゃん。」

「そ？なら良かった。あとはあの二人だけね。」

ほのちゃんがため息をつきながら見た先にはまたまた何やら言い争っている二人。

「ねえー！帆華ちゃん！見てみて！優大ってばひどいんだよ！俺のこと無視してくる！」

柚之木君はまたまた久住君にちょっかい出して怒られてるらしい。

ほのちゃんは久住君と柚之木君と三人で回って流石に疲れたらしい。

「こうなったら、もう今日の夜、夜景の時にしかないわね。」

ほのちゃんが意味ありげに微笑んだ。


晩御飯のあと、ロビーに班ごとに整列。

「ねえねえ、俺この旅行中ちっとも愛ちゃんと二人になれてないよ？てわけで、一緒に夜景見ようよ！」

「だから、お前しつこいぞ。一ノ瀬には聡太がいるって言ってんだろ。」
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