やり直し失恋令嬢の色鮮やかな恋模様
「すまない。本当は連れて行く予定だったディアスという同僚が、急に体調を崩して……予定が空いているのが、もうマティアスだけだったんだ」
今日は仕事終わり週末の夜で、休みの前の日。
人気者の近衛騎士様たちのご都合は、それはそれは前々から入っていた予定で埋められてしまっているだろう。
「ん? 何か問題があるのかな?」
マティアスのきらきらしい笑顔が、少し怖い。
私は彼の誘いを断り続けた上で、同僚であるジャンポールの誘いに応えたのだ。なんとも言えぬ気まずい思いも、人付き合いの上手い彼には、絶対にお見通しだろう。
「ここで何かを言い合うのもなんだから、お店に入りましょう。邪魔になってしまうわ」
セイラは、あくまで冷静だ。
彼女は良い出会いがあるかもとお洒落もしてきたのに、なんだか申し訳ない気持ちで私は俯いた。
ちゃんと確認していた私が落ち込んでしまうのもおかしな話なんだけど、セイラはきっと肩透かしを食らっただろう。
四人で揃って、予約していたお店へと入る。
私の隣はなんでもない私服でも、街を歩けば人目を引く、目立つ美形のマティアスだ。
今日は仕事終わり週末の夜で、休みの前の日。
人気者の近衛騎士様たちのご都合は、それはそれは前々から入っていた予定で埋められてしまっているだろう。
「ん? 何か問題があるのかな?」
マティアスのきらきらしい笑顔が、少し怖い。
私は彼の誘いを断り続けた上で、同僚であるジャンポールの誘いに応えたのだ。なんとも言えぬ気まずい思いも、人付き合いの上手い彼には、絶対にお見通しだろう。
「ここで何かを言い合うのもなんだから、お店に入りましょう。邪魔になってしまうわ」
セイラは、あくまで冷静だ。
彼女は良い出会いがあるかもとお洒落もしてきたのに、なんだか申し訳ない気持ちで私は俯いた。
ちゃんと確認していた私が落ち込んでしまうのもおかしな話なんだけど、セイラはきっと肩透かしを食らっただろう。
四人で揃って、予約していたお店へと入る。
私の隣はなんでもない私服でも、街を歩けば人目を引く、目立つ美形のマティアスだ。