深夜のコンビニでここ(現実)に居ない君と
駅前のコンビニ入ると、うっすらと暖房が入っていて、もう冬がやってくるのだと不思議な期待感の様なものを感じる。
コピー機と栄養ドリンクの棚の前を通りすぎ、雑誌コーナーの前で立ち止まる。
今週の連載の漫画を確認してしばらく立ち読みする、この時間帯はお客も少ないし遠慮なく立ち読みできるのだ。
私が三冊目の雑誌を手にした頃、一人の少年が入ってきた。
私と同い年くらいで背も同じくらい、服は黒色のナイロン生地のパーカーを着ている。