深夜のコンビニでここ(現実)に居ない君と

 学校に行かなくなって夜をふらつき始めてから、なんとなく見ただけで同族かどうか雰囲気で見抜ける様になった。

同族というのは結局家に帰らずに朝までフラフラと時間をやり過ごしている奴のことだ、そう言う若者がこの町にも多くはないが一定数いる。

追っている連載がある雑誌を全て読み尽くしても、時間は23時を少しすぎたくらいだ。

降っていた雨も落ち着いたのでコンビニを出ると、冷たい夜風が気持ちいい。
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