深夜のコンビニでここ(現実)に居ない君と

 私はダラダラとテーブルに塾で出された課題を広げて取り掛かる。

カンくんは仕事をしたり、私にちょっかいを出しにきたり、わからない問題を教えにきたり、フラフラとしてる。

 第一この店オーバースリープには、真面目、勤勉、と言った言葉は存在しない。

まずここの料理長のてっちゃんは遅刻魔だし、もう一人のウェイターのあかねさんはかっこいい客が来たら必ず口説きにかかる。

そんなに大きな店じゃないから誰かが二日酔いとか、鬱とか、寝不足とかで休んでも、誰かがその分をカバーして、店は回ってる、別にいつでも店は閉めれるんだし、とスタッフ一同呑気なものだ。
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