深夜のコンビニでここ(現実)に居ない君と

 私はこの時間が大好き、私の特等席、ソファの真ん中であかねさんの肩にもたれながら、カンくんの座ってる場所に自分の脚をほうり出す。

この時私の脚をカンくんが撫でたり摘んだりするから、キュッと睨んで威嚇して映画を見るんだけれど、結局そんなやりとりは二、三回行われれば私の脚はカンくんの自由にさせる。

あかねさんの肩にもたれながらカンくんに脚を撫でられるのは、心地よくて、すごく安心するのだ。

 私は心開ける人とのスキンシップを求めていたし、相手がその気ならばもう何も気にする必要はないと思う。

勿論カンくんが私を奪おうとしたら、私はカンくんをどうにかしちゃうと思うし、その前にあかねさんがボディーブローなりヘッドロックなり喰らすけれどね。
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