恋しちゃってもいいですか?
第7話

結愛の心情

性格も地味で香穂みたいに明るいわけでもない,なんの取り柄もない,特技もない,そして彼氏いない歴年の数。一体全体誰がこんなダメ人間のこと好きになってくれるやろ?伊織に片想いしてるのはホンマやけど当の本人は私のことどう思ってくれてるんやろ?
「ハァ〜。もう嫌や。」
「中尾さん,大丈夫ですか?」
「え?」
ハッと我に帰って気付いたのは,ここは家ではなく思いっきり学校で授業中やったこと。
「あ,は,はい!なんでもありません!!大丈夫です!」
周りが私のことクスクス笑うから私は恥ずかしくなり,顔が熱くなってるのも分かった。
(あーもう!私何やってんのよ!このアホ!)
そう考えれば考えるほど益々自分がダメ人間に思えてきた。ドジばっかするし人に迷惑かけてばっかや…。
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