恋しちゃってもいいですか?
家に帰って俺は翔真に電話した。
『何?』
「あ,翔真。今良い?ちょっと俺お前に聞きたいことあんねん。」
『なんや?』
「俺の好きな人ってまず誰か分かったん?」
すると翔真は少し沈黙して軽くため息をついた。そして,
『結愛やろ?普段の行動見てたら分かるわ。』
「なんで分かったん?」
『まずお前のタイプ聞いた時,ほんわかした感じの子って言ってたやろ?』
「うん。言った。」
『それで推測したことは,お前がいつも仲良くしている女子3人の中にお前の好きな人がおるってこと。その3人で考えると香穂は活発的なタイプやから違う。美奈もどっちかというとそっち部類。それで残った結愛が当てはまる。それと,お前がいつも色々気にかけてるんは結愛だけや。香穂と美奈にも平等に接してるようには見えるけど,あれは普通に友達って感じする。それと反対に結愛に対しては気遣いというのがある。現に今日,お前結愛になんかあったら俺に言え的なこと言ってたやろ。その時点で確定や。普通好きな子にしかそんなこと言わんぞ?まあ,あくまで俺の推測やから間違ってたらごめんやけど。』
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