恋しちゃってもいいですか?
第9話

新しい出会い

〜結愛side〜

「行ってきまーす。」
「行ってらっしゃい。」
家を出て香穂と合流し,一緒に学校に行く。
「おっはー結愛。昨日のはもう大丈夫?」
「香穂おはよう。うん。もう大丈夫やで。ありがとう。」
香穂は私が昨日色々やらかしたことを心配してくれてる。そのことで落ち込んでるんじゃないかって。でも希愛と話して少し気持ちはスッキリしたから今日は大丈夫。
「そお?ならいっか。」

「おはよー!」
「あ,美奈おはよー!」
靴箱のところで美奈と合流。
「今日って1限物理基礎やっけ?」
「そーそー。私理系でもないのになんでやらなあかんのやろってずっと思ってる。」
「アハハ!香穂らしい。」
「なあ結愛〜,このままじゃ中間間に合わんって。教えてや〜。」
香穂はテストが近づく度にそれを言ってくる。
「香穂いつも課題に追われてるからどうしよっかなぁ。」
「え?香穂課題テスト1週間前にヒーヒーハーハーしながらやるタイプ?」
「うっ…。もうほっといてや!」
スポーツになるとやる気出すのに勉強になると全然ダメになる。中学のときもギリ平均点行かんかの瀬戸際,苦手科目に至っては赤点ギリギリのラインを踏んでた。
「そう言う美奈はテスト前どうなん?」
「私?えっ…。」
香穂に聞かれたくない話を振られたからか,黙り込む美奈。
「もしかして美奈も香穂みたいに課題溜めるタイプ?」
「…うん。あんなんやってられへん!私ピアノ弾いてる方が楽しいからついそっちに手が行っちゃって…。」
と言ってヘヘヘと笑う。もう2人とも,計画立ててやらんとあかんやん。後々痛い目見るんそっちなんやで?
「中間テスト1週間前までにはワーク終わらしときな。2人とも。」
「「うっ…は,はい…。」」
その方が勉強効率的にできるで。
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