【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
しっかり部長の腕の中で熟睡した翌日、彼を起こさないようにこっそりと腕から抜け出し朝ごはんの支度をする。
お弁当にご飯を詰めているところに部長がやってきたので─…
「おはようございます、部長っ!見てください、これ!!実は昨日の仕事終わりに買ってたんですけど…見せるのを忘れてました、、」
昨日購入した部長専用のお弁箱を披露すれば、少し目を見開いて驚いたような表情をみせた部長。
「あー…おはよう、芳野。それ…俺が支払うよ、いくらだった?」
相変わらずドライな反応を見せる彼に今更落胆したりしないが、もう少しお弁当箱についてのコメントが欲しかった。
「いいです、私が買いたくて買っただけなので。それに家賃も払わずに住まわせてもらっている挙句、色々勉強させてもらっているので。こういう雑費と食費は私が払います」
「別に、そこまでしなくても、、」
「してもらうばかりは…嫌なので。私のためだと思って譲歩してください」
頑固者だな、っと呆れられつつなんとか納得してもらえたので…その後二人で朝の情報番組を見ながら朝食を食べた。