【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
夕飯を共にしたあと、部長が後片付けをしてくれると言ってくれたので…お言葉に甘えて私はお風呂に入らせてもらった。
しかしここで、ちょっとしたハプニングに見舞われることになる。
っというのも、月に一度やってくる女子特有の憂鬱な1週間のハジマリ。そう、女の子の日─…
所謂”月経”がきてしまったのだ。
生理用品を部屋に置いたままなので、風呂場から部屋までの短い距離ではあるが…血が漏れる心配をしながら階段を駆け上がらないといけないという余計な不安も1つ生まれる。
いつもならリビングに顔を出して、私のスキルアップをお願いするところなので…声も掛けずに二階へ上がってしまうと不審に思われたりしないだろうか?
なんて、考えれば考えるほど気持ちが沈んでいく。とはいえ湯船に浸かる訳にも行かないので早々にバスタイムを切り上げてお風呂場を出た。
素早く衣類を身につけて、一度深呼吸をしてから一気に二階までの階段を駆け上がった。
しかし、焦れば焦るほどヘマをやらかしてしまうのが私みたいで。最後の一段を踏み外し、顔から思い切り床にぶっ倒れて頭を強打した。