【完】同棲ギブアンドテイク〜スパダリ部長と秘密の同棲始めました〜
その後、絆創膏を貼ってもらい…とりあえずびしょ濡れの髪を乾かしてこい、と言われたので大人しく言うことを聞いて髪を乾かしてリビングへ戻った。
今日はなんの勉強をするのかなぁ…と思いながら部長に声をかけようとすると、、
「……一週間、レッスンは休みにしよう」
と言って、お揃いのマグカップをダイニングテーブルに並べて…温かい紅茶を用意してくれた。
「あの……お休みって、なんで、、」
「芳野の体調が万全に戻ったら、また始めればいい。休憩も必要だろ…お前のスキルアップの件も、、俺の例の呪いも。」
生理の期間はレッスンを休もう、なんて。部長の件はお休みするのは仕方ないにしても…私のスキルアップは別に出来るような気がするけど、、
「……映画でも見ないか?無駄に契約してるサブスクがいくつかあるから、その中で沙奈がみたいと思うものを選んで…今日はそれを鑑賞することにしよう」
あぁ、どうしよう。どんどん好きになってしまう。本当は部長の好きな人の話を聞きたかったのに…これじゃあ、何も聞けないな。
そんなことを聞くだけ無駄な気がする。その時間があれば今、部長と過ごせる時間を有意義なものにしたいって…そう思う。